色は連続した情報で、選ぶだけで他と差別化できます。
1. 配色の基本
暗闇では色が見えません。光が照射された物体は、光の中の特定の色を吸収し、特定の色を反射します。反射された特定の光の色を私たちは色として認識しています。
目に見える世界において、色は単独で感じることはないようです。複数の色との組み合わせや、背景色の影響を受けて感じています。
2. 配色の構成要素
伝えたいイメージを表す色は何か。色には独自のイメージがあって、それぞれが何らかのメッセージを見る人に伝えます。1色ではイメージが十分に伝わらないので、配色を覚えると効果的にメッセージを伝えられます。
支配色 ドミナントカラー
配色構成要素の中で使用頻度が高かったり、大きな面積を占める色。全体のイメージに影響を与えるのはこの色です。
強調色 アクセントカラー
配色構成要素の中で、全体を引き締め、最も小さい面積ながら目立つポイントの色。視点を集中させる効果があります。
従属色 サブオーディネートカラー
支配色に次いで面積が大きい色で、イメージを決定づけたり、補佐したりします。
3. 色相から考える配色
色相を円状に並べたものを色相環といいます。
色相類似の配色
基調となる色から同一色相や類似色相から選ぶ。配色用語では、「トーン・オン・トーン配色」といい、色みで統一を図りトーンで変化をつけるバランスのいい配色です。
色相対照の配色
基調の色と合わせる色の色相差を大きくとると、対立的なイメージの組み合わせになります。
2色調和(ダイアド)は補色関係にある対立的な色どうしで、それぞれを引き立て合いバランスがとれます。
3色調和(トライアド)は色相環を3等分して、正三角形になる位置の配色。色相変化のバランスがよいです。
4色調和(テトラード)は色相環を4等分して、正方形になる位置の、補色2組のバランスがいい配色です。